WSJ-モルガン・スタンレーに制裁金1500万ドル、電子メールの保管怠り

米証券大手モルガン・スタンレー(NYSE:MS)は、電子メールの保管を怠ったことをめぐり、1500万ドルの制裁金を支払うことで米証券当局と合意した。同社が13日に証券取引委員会(SEC)に提出した書類で明らかになった。記録保管の不備に対してSECが科す制裁金としては過去最高額。

この書類で同社は、電子メールの記録を提出できなかったことに関してSECの調査を受けている問題を解決するため、SECの法執行局と「原則合意」したとしている。この合意はSECの承認が必要。制裁金の一部は、SEC以外の規制当局に渡るという。同社によると、この問題に関連して、全米証券業協会(NASD)と和解を目指して交渉しているが、まだ合意に至っていない。

ウォール・ストリート・ジャーナルが昨年8月に伝えたように、モルガン・スタンレーはしばらく前から、多額の制裁金が科される恐れがあるとみられていた。同社はここ数年、規制当局や訴訟関係者からの書類提出要請に十分応じていないと報じられている。

昨年5月には裁判で、同社が適正な書類提出を怠ったことを重くみて、資産家ロナルド・ペレルマン氏に15億7000万ドルの損害賠償を支払うよう同社に命じる評決が出た。この裁判で判事は、「モルガン・スタンレーの行為は多くの場合、意図的で不誠実だ」と結論づけた。同社は上訴審で争う方針。

SECが同社に多額の制裁金支払いを命じたのは、書類保管について以前合意した内容に同社が従っていないと判断したのが一因だった。

1500万ドルという金額は、市場関係者の予想を上回る水準。ウォール・ストリート・ジャーナルが入手した資料によると、SECは当初、「1000万ドル以上」の制裁金を科そうとしていた。モルガン・スタンレーは「不適切な行為を一掃した」と主張し、この額を大幅に引き下げさせようとロビー活動をしていた。

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