東芝、米ウェスチングハウスを54億ドルの買収で合意

東芝は、英国原子燃料会社(BNFL)と、同社のグループ会社であるウェスチングハウス(WH)の全株式の取得に関する契約を締結したと発表した。取得額は54億ドル(約6210億円)で、東芝が、ウェスチングハウスの株式のうち51%以上を保有するとしている。残りについては共同出資者が保有する予定。
 東芝によると、WHがグループに入ることで、東芝の原子力事業の規模は、相乗効果も合わせて2015年までに現状の約3倍に拡大するという。WHは、東芝の連結子会社になる。
 東芝とBNFLは、WHの株式譲渡に関する詳細について調整を続けて、行政許認可などの手続きを経て、株式取得を完了する。
 原子力事業では、東芝は沸騰水型原子炉(BWR)を推進し、WHは加圧水型原子炉(PWR)という別の方式を推進していた。今回の株式取得で、東芝は両方式を持つことになり、それぞれ単独では手掛けることが困難だった新たな事業領域で相乗効果を発揮できるとしている。東芝とWHは、世界トップクラスのグローバル原子力グループを形成し、原子力事業での今後の事業戦略を共同で構築し、事業運営を行う。
 東芝の西田社長は、今回の買収は年間およそ1000億円のキャッシュフローに依存することになるとし、「2006年度に一部影響がでる可能性もある」と述べた。
 JPモルガンのシニアアナリスト、和泉美治氏は「今年度の東芝のキャッシュフローは良好だが、来年度は、半導体への設備投資が増加に伴い、WH買収がなかったとしても、難しい年になるだろう」と述べた。

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