アサヒビールは10日、池田弘一社長兼最高執行責任者(COO)(65)が代表権のある会長兼最高経営責任者(CEO)に就き、後任に子会社のアサヒ飲料の荻田伍社長(64)が就任する人事を発表した。3月30日の株主総会後の取締役会で正式決定する。福地茂雄会長兼CEO(71)は相談役に退く。
アサヒが子会社から本体のトップを起用するのは初めて。ビール類のシェア(占有率)争いでキリンビールとデッドヒートを繰り広げており、新体制で競争力強化を目指す。
荻田氏はアサヒで営業畑を歩み、2002年9月に赤字続きのアサヒ飲料に移り、03年3月に社長に就任。「三ツ矢サイダー」や缶コーヒー「ワンダ」など既存ブランドのてこ入れを図り、経営を立て直した実績が評価された。池田氏は在任4年。今年は04年からの中期経営計画の最終年の節目に当たり交代を決断した。