厚生労働省は11日までに、NTTが経営悪化などを理由に、NTTグループの退職者約14万人の企業年金の給付減額を求めた申請を認めないことを決めた。NTTは2002年度以降黒字が続いていることから、厚労省は「著しく経営が悪化しているとはいえない」と判断した。
厚労省が退職者の年金減額の申請を認めなかったのは初めて。NTTは「年金の安定運用に向けた企業の自主努力を否定する」と反発、行政訴訟も検討するとしている。
退職者の年金減額の申請には、対象者の3分の2以上の同意のほか、将来の年金給付が困難となるような母体企業の経営悪化などが必要。NTTは退職者の約87%の同意を得たため、05年9月に厚労省に申請した。