WSJ-GMとフォード、販売台数首位ブランドの座をめぐり対立

業績低迷にあえいでいる米自動車大手のゼネラル・モーターズ(NYSE:GM)とフォード・モーター(NYSE:F)は、「米国で最も売れているブランド」をめぐり論争している。

1月以降、GMのシボレー部門は「米国でナンバーワンのブランド」と主張する広告を打っている。GMは、シボレーの2005年の販売台数が、長い間首位を保ってきたフォードの代表的ブランド「フォード」をわずかに抜いたとのデータを引用している。

だが先週末、フォードは「新たに発表された、05年の新車登録台数をみると、フォードが依然として首位」と主張し、両社の対決に発展しそうだ。

1月、GMは「05年のシボレーの販売台数は265万1124台」とし、フォードは「フォードブランドの販売台数は263万4041台」としていた。自動車業界の調査会社ワーズ・オートモーティブ・グループは同様の数字を発表し、ここでもシボレーの販売台数が上回っていた。

数日前に調査会社RLポークが発表した05年の新車登録台数は、フォードが263万台、シボレーは262万5000台だった。この数字は、自動車メーカーやディーラーが参加してフロリダ州オーランドで開催された米自動車ディーラー協会(NADA)の会合で発表された。

フォード、リンカーン、マーキュリーの各ブランドの販売責任者、アル・ジオンベッティ氏は声明で「13日にもGMと連絡をとり、シボレーブランドが首位であるとしている広告をすべて引き揚げるよう求める」と述べた。

GMの広報担当者、デボラ・シルバーマン氏は「販売台数のデータは、ディーラーが販売した台数を示している。販売と、州当局への新車登録には、時差が生じることもある」と説明した。また、「ワーズのデータは、毎月の販売台数として誰もが目にする数字だ」とした。

さらに、シボレーのウェブサイトはRLポークのデータを裏付け資料として用いており、小型車では「アベオ」が、また大型スポーツ・ユーティリティー・ビークル(SUV)では「タホ」が、それぞれ最も多く売れたとされている。

05年の販売台数でどちらが首位だったかにかかわらず、恐らくそれよりも重要なのは、GMとフォード両社とも、シェアが低下し続けており、北米部門の赤字を食い止める方法を模索していることだ。オートデータによると、シボレー部門の05年の販売台数は約3.5%減、フォードブランドは4.8%減少した。一方、トヨタ自動車(NYSE:TM)の「トヨタ」ブランド車は10.5%増加した。

自動車情報サイトを運営するエドマンズ・ドット・コムのシニアアナリスト、ジェシー・トプラク氏は「ナンバーワンであると主張することは、自動車メーカーのマーケティングで強力なメッセージになる」と語った。

ただ、「首位だからといって、消費者がほかのブランドと比べてあるブランドを選び取ったことを意味するとは必ずしもいえない。生産台数が多ければ販売台数も多くなるということもある。自動車が小売市場に出てくるにはさまざまな経路がある。新車登録された自動車のうち、かなりの台数が商用車向けに販売されたものだ。台数が最も多いからといって、最も優れたブランドであるとは必ずしもいえない」と指摘している。

1月にGMが販売した乗用車の約40%は、レンタカーなど商用車向けだった。

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