欧州鉄鋼大手アルセロールは、オランダの鉄鋼大手ミタル・スチールによる敵対的買収をかわすため、フランス政府が一部株式を保有する仏鉱山会社エラメットの買収を検討する可能性があるという。政府筋らが10日明らかにした。
それによると、この買収案はフランス当局が水面下で進めており、アルセロールの取締役会は必ずしもこれを承諾するとは限らないもよう。
鉄鋼世界最大手のミタルとの水平的統合とは異なり、エラメット買収は、鉄鋼大手と高品質の鉄鋼製品に使用されるニッケル・マンガンの生産大手との垂直統合を意味するだろう。
仏財務省とアルセロールは、「うわさ」だとしてコメントを控えた。
関係筋によると、エラメット買収の狙いは、これによりアルセロールの事業基盤を強化・拡大し、ミタルの敵対的買収を回避するというもの。