出光、結晶性ポリスチレンの特性前面に拡販―車部品などへ採用提案
出光興産は基本特許を権利化している高機能樹脂を自動車や家電メーカー向けに拡販する。熱と電気、水への耐久性が高いという3拍子そろった特性を持ち、カーメーカーに対しては鉛フリーハンダに対応したコネクター部品などへの採用を提案。供給体制の強化に乗り出すことで、05年度に年間1000トンを見込む自動車向けの販売数量を2010年度には5000トンまで引き上げる。
需要を開拓するのは85年に合成に成功した結晶性ポリスチレンの「SPS(ブランド名、ザレック)」。熱変形温度はこれまで自動車の樹脂部品として多用されてきたポリブチレンテレフタレート(PBT)に比べて約35度高い250度Cの耐熱特性を持つ。また、絶縁性は同50%優れるほか、比重は同20%軽い。