旭化成は化学事業で国際展開を本格化する。第1弾としてコア事業の繊維原料アクリロニトリル(AN)とアクリル樹脂原料のメタクリル酸メチル(MMA)の生産でタイに進出する。09年末の操業を計画。さらにANでは中東進出に向けて現地企業と交渉を開始。MMAも韓国、台湾メーカーと共同事業化を交渉している。競争力ある独自技術と、安価に原料調達できる立地の確保により事業の優位性を高める。
タイでは石油精製・化学会社のPTTとANを年20万トン、MMAを同7万トン製造・販売する二つの合弁会社を設立することで合意。総投資額は約400億円を見込む。
PTTが09年にラヨン県沿岸部の工場で計画するプロパンガス増産に併せ、旭化成がプロパンからANを製造する独自技術を事業化する。一般的なプロピレン原料のANよりコスト競争力が高いと試算している。