DJ-コーニング、1-3月期の業績見通しを維持

光ファイバー・液晶用ガラス基板大手の米コーニング(NYSE:GLW)は3日、1月24日の2005年10-12月期決算発表時に公表した06年1-3月期の業績見通しを維持した。通信関連事業は横ばいの一方、平面ディスプレーの需要が引き続き旺盛なことが背景にある。

1-3月期の売上高は12億-12億5000万ドル、特別損益を除いた1株利益は21-23セントのレンジを引き続き見込んでいる。また、06年通期の設備投資を13億-15億ドルと予想しており、主にディスプレー部門と環境部門に投資する方針。

ウェンデル・ウィークス社長兼最高経営責任者(CEO)は同日、アナリスト説明会で「今年は多くの面で実行の年になる。中核のファイバー事業とフラットパネル事業の好調さを維持しつつ、急成長しているディーゼルフィルター事業も成功させなければならない。われわれの課題は、成長を続けることであり、4年連続の成長を達成することだ」と語った。

同社は、1-3月期の液晶表示装置(LCD)向けガラスの生産量を前期比3-8%増、通信関連事業は同横ばいと見込んでいる。

ウィークス氏はさらに、環境事業とライフサイエンス事業で経費を節減する必要があるとした。

コーニングは05年、通信大手ベライゾン・コミュニケーションズ(NYSE:VZ)などの大口顧客を抱え、通信向け光ファイバー市場で優位にあった。ベライゾンは高速通信向け光ファイバー網の構築に最も積極的に取り組んでいる。コーニングは、技術革新を通じてコストを引き下げるとともに、光ファイバー敷設の簡素化を目指している。

ウィークス氏は「当社は新たなディーゼルフィルターシステムの試験を重ねており、今年後半に新製品を発売すれば、市場で優位に立てる」との見通しを示した。

同社のフラットパネル事業は昨年、売上高ベースで通信関連事業を追い抜いた。液晶テレビの購入者は増え続けている。ウィークス氏によると、世界の液晶テレビの普及率は、04年は4%、05年は11%。「より大きな画面のテレビが好まれてきていることは直接、当社の強みにつながる」と語った。

06年の液晶用ガラス基板市場の成長率は40%、大画面用は150%近くに達すると見込まれている。07年の液晶用ガラス基板市場は75%の成長が予想されている。

ジム・フローズ最高財務責任者(CFO)は「今後数年間、ディスプレー事業が収益の中核を成す。もちろん、いつかの時点で成長率は鈍化するが、それまでにディーゼルフィルター事業など、その他の事業を育てようとしている」と語った。

来年適用される欧州の環境基準に適合した同社の新フィルターへの需要は伸びると予想される。だがフローズ氏によると、これによる増益効果は今年はほとんどなく、07年から増益に寄与する見通し。

ウィークス氏は、数年後まで利益を生まないような事業に投資することが重要だとみており、新製品の研究開発に売上高の約10%を投入する計画だ。

また同社は今年、従業員報酬のストックオプション(自社株購入権)の費用計上を始める。影響は6000万-7000万ドルとみられ、これにより各四半期の1株利益は1セント押し下げられる見通し。

06年のフリーキャッシュフロー(純現金収支)は2億ドルを予想している。フローズ氏によると、余剰資金はまず債務圧縮に充て、残りは自社株買い、さらに3番目の選択肢として配当に回す見込み。

コーニング株の3日終値は、前日比0.30ドル(1.24%)高の24.51ドル。

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