欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁は6日の講演で、ユーロ圏経済でインフレ圧力を確実にコントロール下におくため、いつでも利上げを実施する用意があるという認識を示した。
総裁は「ECBの物価安定への評価に影響を及ぼす新たな情報があれば、いついかなる時点でも行動する準備がある」と話した。
講演での発言は、2日の定例理事会直後の声明とほぼ同内容で、市場ではECBの3月利上げ観測が一段と強まった。
総裁は、ユーロ圏では経済回復が着実に進む中で、金利水準が依然として歴史的低水準にあり、金融は緩和的という見方も表明。長短すべての期間の金利が低く、金融政策の緩和的な状態から考えて「警戒が必要」と述べた。
トリシェ総裁は、域内総生産(GDP)成長率が今年と来年は約1.9%というECB見通しどおりに経済回復が進んでいるという見解も示した。ただエネルギー高に抑制される可能性もあるとしている。