ライブドア子会社の中古車販売「ライブドアオート」(旧ジャック・ホールディングス)は9日、取締役会を開き、ライブドアと資本・業務提携の解消を目指すことを正式に決めた。ライブドア取締役で、社長に送り込まれていた羽田寛社長(39)は同日付で辞任し、井上博文取締役(41)が社長に就任した。また、子会社のデータセンター運営会社「メディアエクスチェンジ」も同日、ライブドアに資本・業務提携の見直しを要請することを正式決定。グループ瓦解の動きが本格化してきた。
ライブドアオートは昨年9月にライブドア傘下入り。同11月に羽田氏を社長に迎え、今年1月に社名を変更した。しかし、証券取引法違反事件で企業イメージが悪化したことから、羽田氏はライブドアとの資本・業務提携の解消と、社名変更の方針を明らかにしていた。
羽田氏は当初、ライブドアの取締役を辞任し、ライブドアオート社長に専念する意向を示していた。しかし、ライブドアの取締役は現在、羽田氏を含めて3人しかいない。商法は株式会社の取締役を3人以上必要としており、株主総会を開いて新たに取締役を選任しない限り、取締役を辞任できない。このため、最終的に、羽田氏はライブドアに残留する道を選んだ。ライブドアオートは10日にもライブドアに提携解消を通告する。
ライブドアオート株の51.0%をライブドアが保有するが、ライブドアオートは資本関係解消に向け、経営陣による自社株の買収(MBO)も選択肢の一つとしている。
一方、昨年12月にライブドア傘下入りしたメディアエクスチェンジも9日、取締役会を開いてライブドアとの提携解消方針を決めた。ライブドアが持つ51.6%のメディア社株について、第三者への譲渡を働きかけ、20%未満にすることを目指す。
会見したメディア社の吉村伸社長は「取引の際に前払いを求められるなど、経営に悪影響が出ている。経営環境を好転させるには、資本関係の抜本的見直しが必要」と説明した。
メディア社は、ライブドアに文書で提携解消を要請し、10日間をめどに回答を求めた。平松庚三ライブドア社長は、提携効果が低いダイナシティ以外のグループ企業を手放さない意向だが、吉村社長は「(提携は)今から考えれば、見誤った」と話した。