WSJ-ダイムラークライスラー、スマート部門てこ入れに10億ユーロ
自動車大手ダイムラークライスラー(NYSE:DCX)は25日、不振の小型車「スマート」部門を立て直すために約10億ユーロを投じると発表した。売れ行きの伸び悩んでいる「フォーフォー」の生産を中止する方針であることも明らかにした。同部門のてこ入れは過去1年で2回目となる。同社は4月12日に年次株主総会を控えている。
また同社の発表によると、ドイツのボブリンゲンにあるスマート部門本社で従業員300人を削減する。これはスマート部門の長期にわたる持続可能性を確実にするための広範な計画の一環で、来年までに黒字化するという数カ月前の約束を果たすためだとしている。
同社は今回打ち出した方策を「リストラ」とは呼ばす、スマート部門のビジネスモデルの「さらなる強化」としている。25日の声明で同社は、「フォーフォーの生産中止は、オランダ・ボルン工場での組立で提携している三菱自動車(7211.TO)との交渉次第だ」としている。
1月1日付で最高経営責任者(CEO)に就任したディター・ツェッチェ氏は、前任のユルゲン・シュレンプ氏が実施したさまざまな方策を元に戻し始めており、今回の発表はその最新の動きだ。シュレンプ氏は10年間のCEO在任中、三菱自などとの提携を推進した。
株主や業界アナリストは数カ月前から、スマート部門を売却または閉鎖すべきだと主張していた。今回の動きは、これに対応したものでもある。同部門は1998年の設立以来、赤字が続いている。
同部門については05年4月、やはり約10億ユーロを投じて1車種の生産を中止するとともに従業員約700人を削減すると発表していた。
これに続くてこ入れについての今回の声明では、同社が数カ月前から検討していた、スマート車の米国での販売を決断したかどうかについては言及していない。