ニューヨーク証券取引所(NYSE)は、3月または4月に予定されている注目の株式売り出しの引受主幹事に、メリルリンチ(NYSE:MER)、モルガン・スタンレー(NYSE:MS)、JPモルガン・チェース(NYSE:JPM)、リーマン・ブラザーズ・ホールディングス(NYSE:LEH)の4社を選んだ。関係筋が明らかにした。
4社を選定したことは、NYSEが株式売り出しの手数料収入を分散させたい考えであることを示している。
証券仲介業では米最大手のメリルリンチは、NYSEのライバルであるナスダック・ストック・マーケット(Nasdaq:NDAQ)が最近実施した売り出しでも主幹事を務めた。JPモルガンもナスダックの引受主幹事を務めた。
NYSEは、213年の歴史で初めて株式を公開する。来週7日、電子証券取引ネットワーク(ECN)を運営するアーキペラゴ・ホールディングスを70億ドルで買収する手続きを完了する予定になっており、この結果、NYSEは新会社「NYSEグループ」の株式70%を保有することになる。NYSEグループの株式は、「シート」と呼ばれるNYSE会員権の保有者、NYSEの従業員、アーキペラゴの従業員に割り当てられ、「NYX」のティッカーで8日から取引される。
NYSEはその後、ウォール街の専門用語で厳密に言う「売り出し」を行う。売り出しでは10億-20億ドルを調達する予定で、その額は、シート保有者がNYSEグループ株をどの程度売却する決断をするかによる。
主幹事4社のうち、中心的役割を果たす証券会社がどこになるのか、あるいは横並びなのかについては不透明だ。事情に詳しい筋によると、証券取引委員会(SEC)に提出された登録の書類にはアルファベット順に記載されているとみられ、4社横並びになるとみられるという。引受会社は、投資家の関心を呼び起こすとともに、公開前に株式を買い取ってリスクをとる。また公開価格などの仮条件の設定に協力し、高額の手数料を受け取る。
NYSEのジョン・セイン最高経営責任者(CEO)がかつて在籍していたゴールドマン・サックス・グループ(NYSE:GS)は、昨年4月にNYSEがアーキペラゴ買収で合意したと発表された時点で、両社のアドバイザーを兼務していたと批判された。だがこの問題を乗り越え、NYSEはさまざまな役割を多くの金融会社に振り分けた。昨年後半にはシティグループに、NYSEによるアーキペラゴ買収についての公正意見書の提出を依頼した。さらに、NYSEグループ株のNYSE立会場取引の監督を、ベアー・スターンズ(NYSE:BSC)の立会場取引部門に依頼した。