WSJ-JPモルガン・チェース、コールズの自社ブランドカード事業を買収
米JPモルガン・チェース(NYSE:JPM)は6日、百貨店コールズ(NYSE:KSS)のクレジットカード部門を15億ドルで買収することで合意したと発表した。JPモルガンが利幅の大きい「自社ブランド」事業に注力しようとしていることを示している。
コールズのカード事業は、利用者1300万人、利用残高は約15億ドル。買収手続きは90日以内に完了する見通し。この一部として両社は、コールズの売り上げを伸ばしカード利用を促進するためのプログラムを立案する。カード利用者へのサービス、カードの広告やマーケティングは、引き続きコールズが担当する。
小売業界では、自社ブランドのカード事業から手を引いて中核事業に経営資源を集中する動きが相次いでいる。昨年は、フェデレーテッド・デパートメント・ストアーズ(NYSE:FD)がカード事業をシティグループ(NYSE:C)に売却した。
また英金融大手HSBCホールディングス(NYSE:HBC)は最近、ニーマン・マーカス・グループ(NYSE:NMGA)から自社ブランドのカード事業を買収した。
金融会社にとって、一般のカード事業の利益の伸びが鈍化している時期は、自社ブランドのカード事業は魅力的だ。一般のカードは、カードを発行している金融会社のブランドのほか、ビザUSA、マスターカード・インターナショナルなどカード会社のブランドがある。
JPモルガンの幹部は、自社ブランドのカード事業をさらに買収する意向を繰り返し表明している。シティグループとゼネラル・エレクトリック(NYSE:GE)はすでに、この分野で大きなシェアを確保している。
JPモルガンは過去2年間で、家電販売チェーン大手のサーキット・シティ・ストアーズ(NYSE:CC)と百貨店シアーズ・カナダ(SCC.T)の自社ブランドカード事業を買収した。