WSJ-NBCユニバーサル、女性向けサイトのアイビレッジ買収で合意
米ゼネラル・エレクトリック(NYSE:GE)傘下のNBCユニバーサルは6日、女性向け情報サイト運営会社の米アイビレッジ(Nasdaq:IVIL)を総額約6億ドルの現金で買収することで合意したと発表した。オンライン広告収入拡大を狙った主要メディアによるサイト運営会社買収の最新の動きとなった。
合意によると、1株当たりの買値は8.50ドル。これは先週3日のアイビレッジ終値(7.98ドル)に6.5%のプレミアムを上乗せした水準。買収発表を受け、同社の株価は上昇。6日の終値は前週末比0.38ドル(4.76%)高の8.36ドルだった。
買収手続きは独禁当局と株主の承認を経て4-6月期に完了するとNBCユニバーサルは見込む。買収完了後は、NBCユニバーサルのデジタルメディア&マーケティング開発担当社長、ベス・コムストック氏がアイビレッジを統括。本社はニューヨークのままとなる。
アイビレッジは健康、美容、恋愛、子育てなどのトピックにフォーカスを置いたサイトを運営しており、ユニークビジター数は月間1400万人に上る。NBCユニバーサルは「トゥデイ・ショー」や「ザ・ビッガー・ルーザー」といった人気テレビ番組をベースとしたコンテンツをアイビレッジ向けに開発する計画。
GE副会長で、NBCユニバーサル最高経営責任者(CEO)のボブ・ライト氏は「アイビレッジ買収で、規模が大きく情熱的なオンラインコミュニティーに当社の番組を提供することが出来る」とコメント。また、「貴重なコミュニティーにアクセスするための新しく、エキサイティングな手段を広告主に提供することを楽しみにしている」と述べた。
ドイツ銀行のアナリスト、ナイジェル・コー氏は今回の買収について、配信方法よりコンテンツに関心があるとしていたNBCユニバーサルの戦略が少しシフトしたことの表れだとコメント。また、「NBCがさらにウェブサイト運営会社を買収する場合、(利益を)希薄化するリスクがある。GEのオンライン戦略が、(アイビレッジ)買収が成功したことに大きく影響されるか否かを判断するのは時期尚早だと当社はみている」と述べた。同氏によると、ドイツ銀行とGEの間には利害関係はない。
NBCユニバーサルは、アイビレッジ買収で、デジタル部門の収入が2006年に約2億ドルに増加し、その後も年20%の伸び率で増加すると見込んでいる。
アイビレッジの05年の売上高は前期比36%増の9100万ドル。10-12月期は純利益が880万ドル(前年同期は240万ドル)、1株利益は12セント(同3セント)、売上高は3010万ドル(同1820万ドル)だった。
米国では過去数年間にわたって、主要メディアによるサイト運営会社の買収が相次いでいる。ニューヨーク・タイムズ(NYSE:NYT)は草の根型情報サービスの「アバウト・ドット・コム」を、ニューズ・コーポレーション(NYSE:NWS.A)はネットワーキングサービスの「マイスペース」を、ウォール・ストリート・ジャーナルなどを発行しているダウ・ジョーンズ(NYSE:DJ)は金融情報の「マーケットウォッチ」をそれぞれ買収している。
ゼネラル・エレクトリックはNBCユニバーサルの株式を80%保有。残りの20%はビベンディ・ユニバーサル(NYSE:V)が保有している。