WSJ-GM、「サーブ」ブランド売却せず=フォースター欧州GM社長
米ゼネラル・モーターズ(NYSE:GM)欧州部門のカールピーター・フォースター社長は2月28日、GMは高級車ブランド「サーブ」を保有し続ける決断をしたと明らかにした。当地で開幕したジュネーブ国際自動車ショーでの発言。
7日付でGMの取締役に就任したジェローム・ヨーク氏は1月、「GMはサーブを売却する可能性がある」と述べたと伝えられている。GMは自動車部門の多額の赤字を受け、財務の立て直しを図っている。
ヨーク氏は、有力投資家カーク・カーコリアン氏率いる投資会社トラシンダのアドバイザー。トラシンダはGM株9.9%を保有している。同氏はGM経営陣を声高に批判し、「事業再構築への積極性に欠ける」と主張していた。
フォースター氏は「ヨーク氏は、サーブのビジネスモデルの存続可能性を確信したと思う。GMでのサーブの扱いについて、疑問は晴れた」と述べた。
また「サーブは、2006年の欧州GMの利益に大幅に寄与する」とした。同氏によると、欧州GMは06年の収支トントンを見込んでいるものの、市場の先行き不透明感から確実に達成できるとは限らないとみており、「可能性があるというだけだ」としている。
フォースター氏は「05年通期の売上高が前年比横ばいだったサーブは今後、新車種の発売で販売台数を大幅に伸ばす」と述べるとともに、「サーブの収益性は、GMのほかの車種と部品を共通化することで改善する」とした。
GMは、事業再構築の一環として各ブランドを再評価している。GMの販売責任者マーク・ラネーブ氏は2月、「適切な経営をすれば、現在の8ブランド構成は弱みではなく強みだ」と述べていた。同氏は、「ブランドを削減するのではなく再評価することが、GMのシェア低下を食い止めるために重要なことの1つだ」との見方を示した。