WSJ-米ニュージャージー州地裁、「玩具販売でアマゾンが契約違反」
インターネット通販業界で注目されていた、米アマゾン・ドット・コム(Nasdaq:AMZN)と玩具大手のトイザらスが争っていた裁判で、ニュージャージー州地裁判事は2日、「アマゾンは、同社のウェブサイトで玩具とベビー用品を独占販売する権利をトイザらスに与えるとの契約に違反した」との判断を下した。
マーガレット・メアリー・マクベイ判事は「トイザらスは、2000年8月にアマゾンと結んだ契約を破棄できる」とした。この契約では、アマゾンのウェブサイトで玩具を販売する際、事実上、アマゾンがURL「www.toysrus.com 」を管理していた。だが今回の判断を受け、このウェブサイトをトイザらスが単独で運営する道が開けた。同判事は、双方の金銭的損害は認めなかった。
2年近く続いている両社の裁判で、今回の判断は新たな展開を迎えた。
過去数年、アマゾンは、グルメ食品、宝飾品、化粧品など、扱う商品の幅を広げるにつれ、トイザらスなど他企業への依存度が高くなってきた。トイザらスなどの小売業者は、アマゾンのウェブサイト上でライバル企業やアマゾン自身とも競争しなければならない状況に不満を表明していた。これに対しアマゾンは、「当社のウェブサイトで販売する小売各社は他社と競合することが分かっていたはずで、当社の使命は消費者にできるだけ幅広い商品を提供することだ」と反論していた。だが、衣料販売のギャップ(NYSE:GPS)、家電販売チェーンのサーキット・シティ・ストアーズ(NYSE:CC)、ドラッグストア・ドット・コム(Nasdaq:DSCM)など一部の大手企業はここ数年で、アマゾンのウェブサイトで商品を販売する契約を打ち切っている。
アマゾンとトイザらスが最初に契約した2000年当時、両社は1999年の年末商戦でのオンライン玩具販売で起きた問題を抱えていた。トイザらスは、ウェブサイトで受注したうちの一部を発送できなかった。アマゾンは同年10-12月期決算で、未発送の商品に関連して特別費用を計上した。そこで両社は提携することを決め、アマゾンのウェブサイトで共同運営するオンライン玩具店の売上高を折半することとした。
これは10年契約だったが、直ちに問題が表面化した。2001年後半、アマゾンが小売りチェーンのターゲット(NYSE:TGT)と広範な契約を結んだことから、トイザらスが不満を表明した。アマゾンは、「アマゾンのサイトでほかの玩具販売業者も製品を販売することをトイザらスが認めれば、トイザらスにも売り上げを分配する」と提案した。トイザらスはこれを拒否したが、不本意にも他社の玩具がアマゾンのウェブサイトで販売される状況を目の当たりにすることとなった。