船井電機は七日、今夏から国内で液晶テレビを本格販売する計画を明らかにした。同社は米国を事業の中心に据えてきたが、32型で二十万円を切る格安テレビを国内市場に投入し大手メーカーに真っ向勝負を挑む。
船井は、国内ではOEM(相手先ブランドによる生産)供給に重点を置いてきた。今後は液晶テレビを事業の柱と位置づけ、自社ブランドを前面に出す戦略に転換する。
32型の価格は「一インチ当たり五千円の十六万円を目指したい」(船井哲良社長)としており、一インチ=一万円を切り始めた大手メーカーの液晶テレビより低価格とする。「画像は大手に比べて遜色(そんしょく)ない」といい、薄型テレビの競争で“台風の目”となる可能性もある。
今夏から、半年おきに新製品を投入して品ぞろえを拡充する。これまでの販売先はほとんどが米国だったが、国内や欧州でも販売を増やす。
船井は、平成十八年度の液晶テレビ生産台数を今年度見込みの三倍に当たる百八十万台に引き上げる方針。このため、台湾の液晶大手、奇美電子からのパネル調達量を増やす契約を結んだ。