需要伸びる小型ビジネスジェット 富士重が本格参入

富士重工業は、世界的に需要が伸びる小型ビジネスジェット事業に本格的に参入した。米エクリプス社から「エクリプス500」の主翼生産を受注したほか、米レイセオン社の「ホーカーH4000」の主翼も今年四月から量産体制に入る。航空機技術を蓄積し、将来は自社開発の“スバルジェット”につなげる考えだ。
 小型ビジネスジェットは、米国や中国など国土の広い国で移動手段として購入する企業が増えている。
 「エクリプス500」の座席数は六席。通常十億円以上する小型ビジネスジェットの値段を一億円台にまで抑えており、量販化を目指す。
 今年六月までに米国連邦航空局(FAA)から型式証明を取得する予定で、エクリプス社は今後の需要拡大を見込んで富士重に二千四百機分の主翼生産を発注。

 富士重は、宇都宮製作所(宇都宮市)に自動車生産のノウハウを取り入れたライン設備を整備し、三月から量産を始めた。
 一方、高級モデルの「ホーカーH4000」(座席数九席)は、これまで試作段階だったが、四月以降、受注が軌道に乗ると判断しており、年間十数機を生産予定。
 富士重の航空宇宙部門の売上高は、平成十七年三月期が約六百億円だったが、二、三年後には一千億円以上に高める計画であり、将来は自社製ジェット開発も目指している。