米ナスダック、ロンドン証取に買収提案…英側は拒否

米ナスダック・ストック・マーケットは10日、ロンドン証券取引所に買収を提案したと発表した。

 ロンドン証取は、ナスダックの提案が「企業価値を下回っている」として拒否しているが、ナスダックは「株主、市場参加者に魅力的な提案で、協議を続ける」としており、国境を超えた株式市場の大型再編につながる可能性もある。

 米メディアによると、ナスダックが提案した買収総額は約42億ドル(約5000億円)で、実現した場合、上場企業の時価総額は7兆3000億ドルと、東京証券取引所(上場企業の時価総額約4兆5000億ドル)を超え、欧米をまたぐ巨大市場になる。

 ナスダックの買収提案は、世界最大の証券取引所であるニューヨーク証券取引所が今月7日に株式会社化し、8日に上場した直後に行われた。

 ニューヨーク証取は株式会社化をテコに経営規模の拡大を進める見通しで、ロイター通信によると、ニューヨーク証取もロンドン証取の買収に名乗りを上げるとの観測も浮上している。

 ナスダックの買収提案はこれに先手を打つ動きだとする見方もあり、米国の市場間競争が海外に波及した格好だ。

 米国では「エンロン事件」などの巨額粉飾事件への反省を踏まえて施行された企業改革法が契機となり、米国市場での新規株式の上場・公開を敬遠する動きがあることも、ナスダックの海外展開を促している。

 ロンドン証取は、2000年~02年にナスダックやドイツ取引所との合併話が持ち上がったが、いずれも不調に終わり、その後も、規模拡大を目指す欧州の証券取引所から相次いで買収提案を受けてきた。

 ロンドン証取は先物や派生市場での競争に出遅れ、収益力が弱いためで、最近ではオーストラリアの投資銀行が買収を提案し、ロンドン証取が拒否した経緯もある。

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