東京ガス 東京電力に対抗 「マイホーム発電」普及に力

東京ガスが、ガスを使って一般家庭で電気を作る「マイホーム発電」の普及に力を入れている。東京電力が、家庭のエネルギーを電力だけでまかなう「オール電化」の攻勢を強めているのに危機感を募らせ、対抗姿勢を明確にした格好だ。昨年実用化した家庭用燃料電池「ライフエル」に加え、1月にはガスエンジンで発電する「エコウィル」を発売。家庭のエネルギー需要を電力会社から奪う戦略だ。
 「ライフエル」「エコウィル」とも発電すると同時に、その排熱でお湯を沸かすコージェネレーション(熱電併給)システム。親子4人の標準家庭(一戸建て)で使う場合、家庭で使用する電気の4~5割をまかなうとともに、十分な給湯量を確保できる。
 両システムとも、発電効率と熱効率が高く、同等の電力、温水を作り出すために必要なエネルギー量は導入前に比べると約20%削減でき、二酸化炭素の排出抑制にも貢献する。光熱費もライフエルで年間6万円、エコウイルは2万7000円節約できる。「ライフエル」は価格が高いので年間10万円でレンタルする。「エコウィル」の購入には国の補助があり、消費者の負担は60万~70万円になる。
 東京ガスは当初、家庭用燃料電池の開発を重視していたが、東電のオール電化攻勢が勢いを増しているため、08年度以降という燃料電池の本格普及までの対抗策として、「エコウィル」投入を決めた。二つのシステムを「マイホーム家電」の戦略商品に位置づけ、一般家庭での設置を05年度の200台から、5年後の10年度には累計4万3000台にまで増やす計画だ。市野紀生社長は「あと4、5年はマイホーム発電で頑張る」と、東電への対抗意識をにじませた。

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