WSJ-Hゲノム株が急落、C型肝炎治療薬の第2相試験予備結果が嫌気され
14日の米ナスダック市場で、米ヒューマン・ゲノム・サイエンシズ(Nasdaq:HGSI)が急落した。同社のインターフェロン製品が従来のC型肝炎治療薬と同等の結果を示した2つの第2相臨床試験の予備結果が投資家に嫌気されたことで売られた。
14日終値は前日比2.78ドル(20.34%)安の10.89ドル。
予備結果は14日に発表された。ひとつめは第2b相試験で、これまで治療を受けたことのないC型肝炎患者を対象にしたもの。もうひとつは第2相試験で、これまでインターフェロン・アルファを基盤とする投与計画で効果のなかった遺伝子型1の慢性C型肝炎患者を追跡した。両試験で、ヒューマン・ゲノムのインターフェロン「アルブフェロン」(一般名:アルブミン・インターフェロン・アルファ2b)と抗肝炎ウイルス薬、リバビリン(一般名)を併用投与した。
これまで治療を受けたことのない患者を対象とした第2b相試験で、アルブフェロン900マイクログラムを14日間隔、1200マイクログラムを14日間隔、あるいは1200マイクログラムを28日間隔、あるいは「ペガシス」180マイクログラムを7日間隔で、12週間投与した。
ペガシスはスイスの製薬大手ロシュ・ホールディング(RHHBY)の米国処方薬部門ホフマン・ラ・ロシュが販売する。
ヒューマン・ゲノムによると、第2b相試験でアルブフェロンは、リバビリンとの併用投与で有効性と安全性を示した。インフィ二アム・キャピタルのアナリスト、ギル・アーロン氏によると、アルブフェロンは1200マイクログラムの14日間隔の投与で有効性の可能性を示唆したが、ペガシスに匹敵するほど十分ではない可能性がある。
アーロン氏は、アルブフェロンとペガシスのライバル関係はかなり定着しており、新しいC型肝炎治療薬は競争の激しい環境で成功するには差別化が必要だと述べた。
他のアナリストもライバルとの競争に懸念を表しており、14日間隔の投与におけるアルブフェロンの有効性を裏付ける、さらなるデータを求めていると述べた。
ヒューマン・ゲノムは、アルブフェロンを1200マイクログラム、14日間隔で投与した患者群は、ペガシスを180マイクログラム、7日間隔で投与した群と比べ、高い抗ウイルス作用を示したことから、中間試験データに勇気づけられたと述べた。
C型肝炎ウイルス(HCV)値が検出可能な水準まで低下したのは、アルブフェロンを1200マイクログラム、14日間隔で投与した患者群で約75%、ペガシスを180マイクログラム、7日間隔で投与した群では66%だった。
これまでの治療で効果のなかった患者を対象とした第2相試験で、HCV値が検出可能な水準まで低下したのは、アルブフェロン投与群で、投与48週の時点で30%、投与完了後12週の時点で18%だった。
ヒューマン・ゲノムは、すべての患者でアルブフェロンの忍容性は良好だったと述べた。