WSJ-セントポールとチューリッヒ・フィナンシャルが合併協議=消息筋

保険業界では近年、欧州の大手企業が米企業を買収するケースが多くみられている。しかし、米企業による欧州企業の大型買収といった、これまでとは逆の動きが起きる兆しがある。

米セントポール・トラベラーズ(NYSE:STA)が、スイスのチューリッヒ・フィナンシャル・サービシズ(ZFS)(ZURN.VX)と合併の可能性について協議していることが、事情に詳しい筋の話から明らかになった。チューリッヒ・フィナンシャルは欧州で最大級規模の保険会社の1位で、時価総額ベースでセントポールよりも規模が大きい。

セントポールによるチューリッヒ・フィナンシャル買収が実現した場合、米企業による欧州企業買収では過去最大級規模の1つとなる。チューリッヒ・フィナンシャルの時価総額は336億ドル、セントポールは299億ドルだ。両社を合わせると、昨年の総収入は900億ドルを超え、従業員数は約8万5000人となる。

同筋によると、話し合いはまだ初期段階にあり、まったく進展しない可能性もあるという。また、実現には大きなハードルがいくつかあり、成功したとしても完了には数カ月かかるだろうと同筋は指摘した。

初期段階の交渉とはいえ、保険業界の再編の動きを示す、最新の兆候となった。銀行と同様、保険会社は地域的な業者からグローバルな企業への脱皮を目指すようになり、保険業界ではここ数年間、緩やかながらも再編の動きがある。昨年11月には、スイス再保険(RUKN.VX)が米ゼネラル・エレクトリック(NYSE:GE)の保険事業の大部分を68億ドルで買収することで合意している。

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