住友電工ハードメタル、切削工具寿命を2倍にする薄膜形成技術開発
住友電工ハードメタル(兵庫県伊丹市、倉阪克秀社長)は、切削工具の寿命を同社従来品に比べて2倍以上延ばす薄膜形成技術を開発した。工具表面に窒化チタンアルミと窒化アルミクロムの2種類の超薄膜を、物理的蒸着法(PVD)で交互に積層し、高い硬度と耐熱性を得ることで長寿命化を実現した。
フライス加工用の刃先交換チップに採用し、5月から製品化する。価格は従来のチップと同額に設定。今後は超硬エンドミルやドリルなど他の切削工具に利用する考え。素材変更などに伴う製造コストの上昇分は量産効果で吸収する。
開発した技術は「スーパーZXコート」。同社の多層成膜技術「ZXコート」を応用した。膜の材質には、硬度向上効果が高い窒化チタンアルミと、1000度Cを超す高温でも酸化しにくい特性を持つ窒化アルミクロムの両素材を採用。