WSJ-マイクロソフト、ウィンドウズ部門を再編

米マイクロソフト(Nasdaq:MSFT)は23日、基本ソフト(OS)「ウィンドウズ」を担当する大規模な部門を8つのグループに分割するとともに、これまで統合ソフト「オフィス」事業の監督に長く携わってきたスティーブン・シノフスキー氏が今後のウィンドウズ事業を監督すると発表した。

この2日前には、新OS「ウィンドウズ・ビスタ」の消費者向け製品の発売を2007年1月に延期すると発表した。これは年末商戦に間に合わないことを意味し、発売時期は業界関係者の予想より少なくとも2カ月遅れることになる。ウォール・ストリート・ジャーナルはすでに、組織改編が予想されると報じていた。

マイクロソフトによると、ウィンドウズとオンライン事業「MSN」を担当し1万9000人以上の従業員抱える「プラットホーム・プロダクツ・アンド・サービシズ」部門(PSD)を、既存・新規合わせて8つのグループに分ける。また、映像や音楽を視聴する機能を備えたOS「ウィンドウズ・メディア・センター」に携わっている約300人は、家庭用ゲーム機「Xbox」などを担当する「エンターテインメント・アンド・デバイシズ」部門に移す。

1989年にマイクロソフトに入社したシノフスキー氏は、ウィンドウズや、電子メールなどのサービスを備えたサイト「ウィンドウズ・ライブ」を担当するグループの責任者と上級副社長を兼任する。

同氏は、PSDの共同社長でウィンドウズの責任者を長く務めてきたジム・オールチン氏の業務の一部を引き継ぐ。オールチン氏は昨年、ウィンドウズ・ビスタの開発が完了した時点で退職する予定であるとしていた。同氏は退職するまで、共同社長のケビン・ジョンソン氏とともにPSDを率いる。

ハイテク調査会社ガートナーのアナリスト、デビッド・スミス氏は「ビスタのつまずきの結果にしては明らかに大掛かりな組織改編だが、この改編は理にかなっている」と述べた。マイクロソフトは声明で「この改編には数カ月前から取り組んでいた」とした。

シノフスキー氏は、「細部に気を配る管理職で、大規模なソフトウエア開発プロジェクトの管理に精通している」と評されている。ビスタの業務がほぼ完了したことから、同氏は新たなOS(開発名「ブラックコーム」)の業務に集中するとみられる。ブラックコームの発売予定は公表されていない。

ウィンドウズ担当部門の大掛かりな改編は、PSD共同社長のジョンソン氏が推進してきた。シノフスキー氏が責任者に就任するのはこの一環。

このほか、MSN担当上級副社長のユスフ・メディ氏は、最高広告ストラテジストに就任し、ジョンソン氏の直属となる。セキュリティー技術部門の責任者は、マイク・ナッシュ氏からベン・ファティ氏に交代する。

同社は昨年9月、意思決定を迅速にするために7事業グループを3部門に統合する大掛かりな機構改革を実施した。今回の改編はこれに続くもの。

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