ウェルシィにニュービジネス大賞 地下水を飲み水に 高い成長性評価
地下水を飲み水にする地下水膜濾過(ろか)システムを開発・製造するウェルシィ(東京都千代田区、福田章一社長)が、「平成十七年度ニュービジネス大賞」(日本ニュービジネス協議会連合会、関東ニュービジネス協議会)に選ばれた。
同大賞は、ニュービジネスの振興を目的にベンチャー企業を表彰する制度で、毎年三月に最優秀賞を決定している。ウェルシィは、災害に強く、環境に優しい自家用の上水処理事業に先駆的に取り組み、水供給量も安定的に伸びており、成長性が高いことなどが認められた。
同社は、深さ約百メートルの井戸から汲(く)み上げた地下水を、独自の膜濾過システムで飲み水にするプラントを開発し、上水処理事業では国内シェア六割の業界首位。
大手の新規参入も進む中で、大規模病院や大型小売店、ホテル、工場などからの受注を拡大し、同社システムによる水供給量は三年間で二倍の伸び。衛星で水質や水量をチェックできる遠隔監視システムの開発にも取り組んでいる。
システム一基の値段は約三千五百万円で、地下水量や水質の調査、井戸工事、プラント工事から給水開始まで約四カ月。経営コストの削減や、独立したライフラインとして大規模災害にも強みがあるほか、省エネで環境への負荷が少ない点なども注目されている。
福田社長は「今回の受賞を励みに株式公開を果たし、上水処理装置で世界のトップをめざしたい」としている。