WSJ-ゴールドマン含む投資グループ、英港湾大手ABポーツ買収を検討
米ゴールドマン・サックス・グループ(NYSE:GS)を含む投資グループは27日、英国の港湾運営大手アソシエーテッド・ブリティッシュ・ポーツ・ホールディングス(ABポーツ)(ABP.LN)への買収提案を検討していると明らかにした。
過去1年、英国の港湾運営会社の買収が相次いでいる。マージー・ドックス・アンド・ハーバーが昨年、不動産・運輸会社ピール・ホールディングス(非公開)に買収されたほか、PDポーツも買収された。さらに、最近ではアラブ首長国連邦(UAE)のドバイ・ポーツ・ワールドが最大手P&O(ペニンシュラ・アンド・オリエンタル・スチーム・ナビゲーション)を39億ポンド(68億ドル)で買収した。ABポーツが買収されれば、英国の港湾8社のうち上場大手はフォース・ポーツ(FPT.LN)を残すだけとなる。
英国の港湾会社最大手は現在ABポーツ、次いでピールがマージー買収によって2位となった。
投資グループを構成するのは、ゴールドマンのほか、カナダのオンタリオ州地方公務員退職年金基金の傘下にあるボレアリス・インフラストラクチャー・マネジメントと、シンガポール政府投資公社(GIC)の未公開株投資部門であるGICスペシャルインベストメンツ。ゴールドマンによると、買収提案の検討は初期段階であり、実際に買収提案する保証はないとしている。
ABポーツ株の27日終値は、前週末比21ペンス(3.02%)高の717ペンス。これに基づくと、時価総額は約22億ポンドとなる。同社は、投資グループの発表は知っているが、どのような提案も受け取っていないとしている。
ABポーツは英国に21の港湾を保有するほか、米メリーランド、カリフォルニア、ジョージア、フロリダの各州の港湾で自動車の保守や加工などを手掛けるAMポーツを傘下に持つ。さらに不動産も保有するが、ここ数年は規模を縮小している。英政府が2004年、同社のコンテナ施設建設計画を認可しなかったことを受け、同社は自社株買いを進めている。
ゴールドマンの発表前にJPモルガンがまとめた調査リポートによると、ABポーツの魅力は、資産に加え、収入の予測が可能であることだという。