ナイトアルコン(川崎市中原区、内藤實社長)は、独自の防火・防炎剤「エンシ」を使った加熱処理でアスベスト(石綿)を溶融固化できることを実証した。神奈川県産業技術総合研究所と行った試験では600度―700度Cで1時間加熱することで飛散による健康被害が問題となるアスベスト繊維を完全に溶融することに成功した。処理後の安全な埋め立てや再生利用も可能になる。今後、環境影響評価(EIA)を実施して量産化を検討していく。
「エンシ」は水ガラス(ケイ酸ソーダ)に黒砂糖とホウ砂を合成した液状の炎止剤。布や木製品に含浸、塗布すると黒砂糖のカリウム、マグネシウムなどの成分がケイ酸と混合して表面に膜をつくり、1200度Cの高温にも対応できる耐熱・防炎効果が得られる。
また、水ガラスの成分で対象物が硬化する特性もあり、アスベストに吹き付けることではく離時の飛散防止にも役立つ。