GMがいすゞ株売却へ、日本メーカーとの提携見直し

いすゞ自動車は30日、自動車最大手の米ゼネラル・モーターズ(GM)から、GMが保有する7・9%分のいすゞ株を売却するとの提案を受け、両社で検討することで合意したと発表した。

 いすゞは主力取引行のみずほコーポレート銀行や、海外販売で協力関係にある三菱商事と伊藤忠商事に、GMが売却する株式の引き受けを要請。三菱商事と伊藤忠は同日「(株式引き受けを)前向きに検討する」とのコメント発表した。

 いすゞは発表で、GMが業績回復のため資産売却による資金確保を進めている事情を理解したなどと説明。GMが全株を売却した場合の売却額は約380億円(29日終値換算)で、GMはリストラ費用に充てる見込みだ。

 一方、「世界の90か国以上で展開している提携事業に何ら影響はない」として、GMがいすゞ株を売却しても両社の業務提携を継続する方針を示した。「株主やユーザーなどあらゆるステークホルダー(利害関係者)に不利益が生じないよう十分に配慮して検討を進める」とした。

 GMは昨年10月に富士重工業への出資をすべて解消。今月7日には、スズキへの出資比率を20・4%から3・0%に引き下げた。いすゞ株の売却で、最盛期に日本の自動車メーカー3社を傘下に置いたGMの対日戦略は、全面的に見直される。

 GMは北米市場での販売不振などが響き、2005年12月期連結決算で、税引き後利益が約106億ドル(約1兆2500億円)の赤字を計上した。工場閉鎖などのリストラに加え、海外メーカーとの資本提携関係も見直している。

 いすゞとGMは1971年に資本・業務提携を結び、GMはピーク時に発行済み株式の49%を保有する筆頭株主となった。現在も実質的な筆頭株主で、代表取締役も派遣している。

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