日本初の商業衛星の打ち上げサービス会社として設立された会社「ロケットシステム」(津田義久社長)は31日、臨時株主総会を開き、会社解散を決議した。同社が請け負ってきた衛星打ち上げサービスは三菱重工業に移管され、国主導だったロケット打ち上げ事業が新年度から本格的に民営化される。
ロケットシステム社は1990年、宇宙開発関連メーカー75社が参加して設立した「国策会社」。しかし、ロケットの打ち上げ失敗が相次ぎ、15年余りで、打ち上げた衛星は「ひまわり7号」など2機。96年に米国の2社と計30機の衛星打ち上げ契約を結んだが、ロケットの連続失敗などがあり、破棄された。
三菱重工業は4月以降、ロケット製造から営業、打ち上げまでの全体を1社で受け持ち、責任体制を明確化する。
同社で打ち上げの主力となるH2Aロケットは現在、3機連続で成功し、日本のロケットの信頼回復は進みつつある。だが、打ち上げ費用が高く、世界の衛星市場が縮小傾向にある中、同社は一層のコスト削減を図りながら、欧州、ロシア、中国などのロケットとパイを奪い合うことになりそうだ。