WSJ-シティグループ、トルコのフィナンスバンク買収でNBGに競り負け

トルコの銀行大手フィナンスバンク(FINBN.IS)をめぐる買収合戦で、ギリシャ・ナショナル銀行(NYSE:NBG)が55億ユーロ(66億7000万ドル)相当の買収案を提示し、シティグループ(NYSE:C)に競り勝った。事情に詳しい筋が明らかにした。

シティグループは1975年にトルコに進出し、同国内で約24の支店を展開している。さらなる事業拡大を目指していたシティグループにとり、今回のNBGの勝利は当てが外れた格好だ。シティグループと競合する英HSBCホールディングス(NYSE:HBC)などはトルコ事業を拡大している。米ゼネラル・エレクトリック(NYSE:GE)も昨年、同国3位の銀行であるガランティ銀行の株式25.5%を取得した。

シティグループのチャールズ・プリンス最高経営責任者(CEO)にとっても、トルコはブラジル、ロシア、チリなどと並び、成長ペースの速い新興市場でのリテールバンキング(小口金融)事業拡大の対象国だった。フィナンスバンク買収に成功していれば、2004年4月に韓国の韓美銀行を27億ドルで買収して以来の大規模な銀行買収となっていた。

NBGはフィナンスバンクの支配権を約46%握るトルコの金融持ち株会社フィバ・ホールディングスから株式を取得する。フンス・オゼイン会長率いるフィバ・ホールディングスは昨年11月にフィナンスバンクの売却を決めた。数カ月間にわたる買収合戦は、2社に絞られた入札者がここ1週間で買収案を提示し、幕引きとなった。買収後、同会長は、同行の現経営陣とともに何らかの役割を担う見通し。

NBGはフィナンスバンクのロシアとルーマニア事業をフィバにあらためて売却するもようだ。NBG、シティグループ、フィナンスバンクともコメントを避けている。

NBGはフィナンスバンク、フィバとの交渉で柔軟姿勢を示し、高額の買収案を提示したことでシティグループを下したようだ。世界最大の銀行であるシティグループの時価総額は2380億ドル。一方、NBGの時価総額は150億ドルにとどまる。

国内市場の低成長に行き詰まった欧米金融機関は近年、金融セクターが概して未開拓で貸し付け需要の旺盛な中・東欧市場での事業拡大を狙っている。こうした背景から、フィナンスバンクは高価だが重要な買収ターゲットとなった。NBGは先に、東欧での基盤構築に向けた手段として、フィナンスバンク買収を積極的に目指す計画を示していた。

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