信託協会は5日の理事会で、新会長に住友信託銀行の森田豊社長(62)を選んだ。任期は1年。森田会長は同日、都内で会見し、大幅に規制を緩和した信託法改正案が今国会で成立する見通しとなったことについて「新しい世紀の到来を感じる。信託という非常に優れた制度をさらに世の中に広めたい」と述べた。
信託法の抜本改正は84年ぶり。企業が技術開発部門などの受益権を信託形式で販売し、早期に資金調達できる「事業信託」など、新しい制度が盛り込まれる。森田会長は「現代化が図られ、信託制度の発展に資する」と、新制度の利点を強調した。
また、森田会長は「制度の自由度が増せば一層担い手の信頼が問われる」とも述べ、業界が顧客を軽視することがないように戒めた。