WSJ-ジェネンテック1-3月期は48%増益、がん治療薬の売り上げ伸び
米バイオ医薬品大手のジェネンテック(NYSE:DNA)が11日発表した1-3月期決算は、がん治療薬の売り上げが引き続き大きく伸びたことから、大幅な増収増益となった。また、2006年通期の利益見通しを上方修正した。
1-3月期の「一般に認められた会計原則」(GAAP)ベースの純利益は前年同期比48%増の4億2100万ドル、1株利益は39セント(前年同期は27セント)となった。売上高は同36%増の19億8600万ドル。
スイスの製薬大手ロシュ・ホールディング(RHHBY)による1999年のジェネンテック株償還に関連する費用や、株式報酬費用など除いた非GAAPベースの純利益は前年同期比57%増の4億9100万ドル(1株当たり46セント)となり、調査会社トムソン・ファースト・コールが集計したアナリスト平均予想の41セントを上回った。
がん治療薬「アバスチン」の米国内売上高は3億9800万ドルと、前年同期の2億0300万ドルから2倍近く増加した。また、前の世代の乳がん治療薬「ハーセプチン」の米国内売上高は2億9000万ドルと、前年同期の1億3000万ドルから2倍以上に膨らんだ。
製品に対する強い需要を理由に、ジェネンテックは2006年の非GAAPベースの1株利益伸び率見通しを、先月示した40-50%増から45-55%増に上方修正した。ジェネンテックは、年初に控えめな見通しを示し、その後徐々に上方修正していくといったパターンをここ数年間続けている。
デビッド・エバーズマン最高財務責任者(CFO)は、米食品医薬品局(FDA)による認可のタイミングなど、同社の事業の性質により、業績予測は難しいと指摘。「われわれはFDAの審査・承認のタイミングを予測しようとはしているが、これは実に厳しい」と述べた。
決算は米株式市場の通常取引終了後に発表された。ジェネンテックの通常取引終値は前日比1.07ドル(1.33%)高の81.70ドル。その後に時間外取引では下げに転じ、80.45ドルで取引されている。