中国で24日、銀行間の人民元と外貨のスワップ取引がスタートした。当局が為替制度の柔軟性を拡大する条件として挙げているデリバティブ商品の完全導入に向け、一歩前進した。
7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)が共同声明で、世界経済の貿易および投資の不均衡を是正するのに人民元の柔軟性がカギになると指摘したことから、ディーラーらは人民元が大幅高になると予想していた。
しかし、中国人民銀行は24日の人民元の基準値を1米ドル=8.0185元と、21日の人民元の終値の1ドル=8.0170元に比べ元安水準に設定。午前遅くの段階でも8.0183元と、小動きで推移している。
トレーダーらによると、スワップ市場では、1ドル=約8.0175元のスポットレートでドルを売り、23日後に1ドル=8.0036元、32日後に7.9950元、93日後に7.9527元、185日後に7.9005元で買い戻すという取引が4件成立した。
ある上海の外資系銀行のトレーダーは、短期のスワップレートは人民元先物の上昇を見越した投機よりも、中国企業による実需に基づいた為替ヘッジを反映した水準になると予想した。