三井トラスト 田辺和夫副社長が社長に昇格

三井トラスト・ホールディングス(HD)は25日、田辺和夫副社長(60)が社長に昇格する人事を内定したと発表した。6月29日の株主総会後の取締役会で正式決定する。古沢熙一郎・HD会長兼社長(67)は会長専任となる。田辺氏は会見で「現時点では再編を考えていない」と述べ、独自路線を貫く方針を明らかにした。
 田辺氏は収益率の向上を優先課題に掲げ、中小企業向け融資などの成長分野に積極的に取り組む意向を示した。住友信託銀行や三井住友銀行との統合については「当社の収益基盤を強めることが先」と否定的な考えを表明した。約4322億円の残高がある公的資金は、当初の計画通り09年中に完済する方針。
 田辺氏は旧三井信託銀行出身。徹底したリストラの一方で住宅ローンなど成長分野に経営資源を集中させて、収益力を上げた。HD傘下の中央三井信託銀行社長の兼務は続ける。

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