豊和銀が公的資金注入の申請へ、05年9月末のBIS比率4%割れで

豊和銀行は28日、金融機能強化法に基づいて公的資金注入の申請を行う検討に入ったと発表した。西日本シティ銀行に対しても出資要請しており、国内基準の4%割れとなっている自己資本比率(BIS比率)を早期に回復させる。
 28日に業績予想の修正を発表し、2005年9月末の自己資本比率が4%を割っていることを公表する見通し。同時に自己資本の強化策を打ち出す。西日本シティ銀に対して30億円程度の増資引き受けを要請し、現在、協議している。金融機能強化法に基づく公的金注入は、自力調達が前提となっており、西日本シティへの要請を踏まえて注入申請の検討に入った。
 同日午前の閣議後会見で与謝野経済財政・金融担当相は「何らかの方法で資本を充実させるのを考えた方がいいのではないか」と述べた。同庁幹部は同日朝、資本注入の申請があった場合は「粛々とやるだけだ」と語った。
 関係筋によると、豊和銀行は05年9月中間決算で同比率を8.5%と発表していたが、その後の金融庁の検査で、貸出債権を査定した結果、4%割れに陥った。
 また、豊和銀行は28日、西日本シティ銀行との経営統合報道に対して、「決定した事実はない」とのコメントを発表した。また同行が2006年3月期決算で過小資本に陥り、金融当局から早期是正措置命令を受けるとの報道についても、「現時点において、そのような事実は承知していない」と述べた。
 同行は、「2006年3月期決算については、抜本的な不良債権処理をする一方で、住宅ローンの証券化に取り組むなど収益の確保に努めたところ。引き続き経営の合理化および収益向上策を確実に実行することにより着実な回復を目指すとともに、地域においてより一層の役割を果たしていくため、すでに実効性のある資本増強策に着手している」としたうえで、決算報告、資本増強計画についても速やかに説明する予定とした。
 一方、西日本シティ銀行は、豊和銀行の出資要請を受けて、現在出資を検討しているとのコメントを発表した。
 28日付の日経新聞朝刊は、不良債権処理で過小資本に陥った豊和銀行が、西日本シティ銀行から30億円の出資を受け入れる資本提携で合意したため、金融庁は100億円を超える公的資金を注入する方向で検討に入ったと報じている。
 福岡証券取引所は、豊和銀行株の売買を午前9時から停止していたが、同行のコメントをうけ、午後零時半から再開すると発表した。

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