インターネット広告のオプト(東京都港区、鉢嶺登社長)は、早期に戦力となる人材育成を目指し、コーポレートユニバーシティ(社内大学)「オプトアカデミー」を設立した。ネット広告の企画マネジメントや広告主へのプレゼンテーションのためのスキルを社員に短期間で身につけさせるのが狙い。今秋までに二十一講座を開講し、一部は社外にも開放する予定で、「業界全体の人材育成にも貢献したい」(同社)としている。
コーポレートユニバーシティは企業の経営戦略と連動して、より戦略的に人材開発を行うことを目的にしている。モトローラやマクドナルドなど欧米の主要企業で導入例が多く、日本でもすでに日立製作所や日本IBMなどが社員教育や人材育成の一環として導入している。
急成長を続けるインターネット関連業界では、IT(情報技術)に対する知識やスキルを備えた人材不足が課題だ。
同社では平成十七年末の正社員数が二百四十二人と、前年末の百十七人から倍増。中途採用では他業種から転職してくるケースも多く、実際の仕事を通じて必要な知識やノウハウ、価値観を身につけさせる職場内教育(オン・ザ・ジョブ・トレーニング=OJT)だけでは、早期の戦力化が難しくなっていた。
このため、オプトは若手リーダーの育成を視野に、社内の育成制度を体系化。マーケティングに関する基本的な知識やノウハウをはじめとして、実践に役立つ講座をスタートさせることにした。
オプトアカデミーは従来の社内研修と違い、社員が自らのキャリアを考え、自主的に講座を選択・受講するのが特徴。講座のカリキュラムや教材作成などは、人材開発を支援するアウル(東京都渋谷区、北村俊二CEO)が協力した。
講師はオプトの役員や社外の専門家が務める。実際の開講は今月中旬で、順次講座数を増やす。社員向けに限定された講座以外は、今秋をめどに社外の人でも受講できるようオープン化する予定だ。