サントリーは、中国・上海の四大学の学生を対象にした奨学金制度「三得利国際集団奨学金」を上海市教育発展基金会内に設立し、運営をスタートさせた。総額で三百八十四万元(約五千五百万円)を寄贈。上海の将来を担う学生のために役立てる。向こう四年間で約百六十人の学生を支援する。
サントリーが奨学金を創設したのは、事業活動を積極的に展開している上海エリアへの社会貢献が目的。同社は一九八一年に中国へのビール輸出をはじめ、八四年には江蘇省に外資系としては初のビール合弁会社を設立した。
九五年には上海に合弁会社を設立してビール事業と清涼飲料事業を相次ぎスタート。現地の味覚に合わせた商品の投入や宣伝活動を展開してきた。
加えて二〇〇五年には、上海で第二の販売量を持つビール会社、上海東海ビールを買収して約五割のシェアを獲得するまでになった。
サントリーにとって上海は、マーケットとしても、また製造拠点としても中国で重要な地域。奨学金制度の創設は、現地への貢献と同時に、企業イメージのさらなる浸透につながる。
計画では、一人当たり月額で八百元(約一万二千円)、年間で九千六百元(約十四万円)、四年間で三万八千四百元(約五十六万円)が支給される。
対象となる大学は、上海きっての名門大学と言われる復旦大学をはじめ、理工系に強い上海交通大学、理系の同済大学、上海外国語大学。
〇六年九月に入学する「成績優秀」「品行方正」な学生で、各大学から推薦を受けた候補者を、三得利奨学金審査委員会が審査し、各大学十人、合計四十人を選抜する。
選ばれた学生には原則として四年間、奨学金が支給される。一〇年以降の運営は今回の運営期間が終了となる〇九年に検討する。