三菱商事は八日、北アフリカのチュニジアで陸上の天然ガス田の権益を取得したと発表した。
同社は原油高を背景に、収益に直結する石油、天然ガス鉱区の権益取得を重点戦略に置いており、中でも未開発の油田やガス田を多く抱える北アフリカに注目している。
北アフリカでの権益保有は昨年十月のリビアに続く投資で、チュニジアのガス田投資は日本企業で初めて。
鉱区はチュニジア中部のチャール鉱区で、面積は一千二百平方キロメートル。カナダの独立系の石油などの掘削会社キャンダックス・エナジー(本社・トロント)からの権益20%分の取得を含め最大八百万ドル(約八億九千万円)を投資。
キャンダックスの運営会社が60%、三菱商事の子会社、エムシーエックス・ノースアフリカが20%、地元企業が20%の権益を保有する。
四月にガス層を確認済みで試験生産を通じて技術データを集積し、商業生産を目指す。
三菱商事はこのほか、昨年に新日本石油の石油開発子会社の新日本石油開発、石油資源開発と共同でリビアの国営石油のナショナル・オイル・コーポレーションが実施した石油・天然ガスの探鉱鉱区の公開入札に参加し、日本企業で初めて二鉱区を落札。三菱商事はそれぞれ10%から20%の権益を取得した。