WSJ-スターバックス、超割高はいつまで続くか?

コーヒーチェーン大手のスターバックス(Nasdaq:SBUX) は、好調な四半期決算が続いている。しかし、株価が高くなり過ぎて、結局は投資家にとって期待外れとなる可能性がある。

同社は先週、第2四半期(1-3月期)決算を発表したが、これは株主にとって朗報だった。利益は27%増加し、既存店売り上げは10%増えた。既存店売り上げは、開店後1年以上たった店舗の売上高であり、業績の重要な指標であるが、同社の長期目標は3-10%増となっており、これを上回った。

スターバックスは、1971年にシアトルのパイク・プレース・マーケットの一直営店で産声を上げてから、世界で最も遍在的なブランドの一つにのし上がり、現在は全米で7,600店舗以上、海外で3,100店舗以上を展開している。

同社の計画は、米国内で15,000店舗、さらに国外で15,000店舗を運営し、今後3-5年間に売上高を年率20%、利益を年率20-25%、それぞれ増やすとしている。同社の過去の実績からすれば、この計画に異を唱えるには勇気がいる。

しかし、それこそが問題なのかもしれない。投資家は現在、同社株にあまりにも割高な値段を払っている。同社の株価は過去12ヶ月に50%以上も上がっている。これに対して、ダウ工業株30種平均は12%高、またトムソン・ファイナンシャルによれば、レストラン株の平均は27%高である。ナスダックで昨日午後4時に、スターバックスの株価は39.26ドルとなり、時価総額は302億ドルに達する。

トムソン・ファイナンシャルによれば、同社の株価は2006年の1株利益予想の51倍以上となっている。これは、S&P500種株価指数の平均株価収益倍率の3倍以上である。モーニングスターによれば、株式市場の現在の寵児グーグルを含めて、時価総額が250億ドル超の米国企業のどれよりも高い株価収益倍率だという。

「これは立派な会社ではあるが、株価は買いを正当化できるような居所近くにあったためしがない」と、マーク・セラー氏は言う。同氏は、シカゴのヘッジファンドであるセラーズ・キャピタルのトップであり、6000万ドルの資産を運用しているが、スターバックス株を一株も保有していない。「もし何かあれば、6ヶ月で株の価値が半減してしまうだろう」。

一方、スターバックスの強気筋によれば、同社株をいま避けている連中は、オスカー・ワイルドの皮肉屋の定義が当てはまるという。つまり、「あらゆるものの値段は知っているが、どれの価値も分からない連中」だという。

「この株は高い。たぶん、いつになっても高いだろう」と、ビル・マクベール氏は言う。同氏は、運用資産212億ドルのターナー・インベストメント・パートナーズのポートフォリオ・マネージャーであるが、すでに3年以上顧客ポートフォリオでスターバックス株を保有しているという。彼によれば、「この種のフランチャイズ会社は、株価収益倍率が売買指標とはならない」という。

スターバックスのジム・ドナルド社長兼最高経営責任者(CEO)は、株価が過大評価されているとみる投資家にどう説明するかとの問いに対し、スターバックスは利益成長目標達成を目指しているのであって、株価(目標達成)を目指しているのではないとして、「私は、本当のところ、株価がいくらになっているかさえ知らない」と答えている。