≪ソロモンに注力≫
非鉄金属大手の住友金属鉱山は鉱山開発を積極化、二〇〇六年度には前年度比倍増の二十億円を投じて金や銅、ニッケルといった資源の開発・確保に乗り出す。なかでも、最も注力するのがソロモン諸島でのニッケル探鉱で、井戸を掘って地下の地質を調査したり、資源を探ったりするボーリング調査に六月から乗り出す。三-四年かけて鉱石の量と性質・品位を見極め、事業化の可能性を判断する。
ソロモン諸島のニッケル探鉱プロジェクトは100%の鉱業権を取得している自社鉱区で行う。これまでの調査で酸化鉱が存在することは確認しており、チョイスル島では六月から、サンタイサベル島では来年から地質調査などを始め鉱床の状態を調べる。
電線や電子部品に欠かせない銅、ステンレスや電池などの材料となるニッケルといった鉱石は、世界的な需要拡大に生産が追いつかず供給不足に陥っている。中国など新興市場国の経済成長に伴う需要増は今後も続くとみられるため、同社は資源の確保と安定供給をねらって、鉱山開発に意欲的に取り組む。
≪ニッケルや金≫
ニッケルのほかでは、金の確保に取り組む。51%の権益をもつポゴ金鉱山(米アラスカ州)の周辺にある三カ所の鉱区で探鉱を再開する。ポゴ金鉱山は、日本企業主導の大規模金鉱山開発としては海外初で、開発から十二年かけて今年二月に操業にこぎ着けた。この間に身につけた探鉱技術・知識を生かして新たな鉱山開発につなげる。カナダの北西部でも探鉱を始める予定だ。一方、銅の探鉱はオーストラリアやチリのほか、ペルー、アルゼンチンでも手がける。
非鉄金属各社にとって、資源の確保が重要課題。三菱マテリアルや日鉱金属なども開発に注力する方針で、独力または世界のメジャーと組みながら探鉱が活発化していくとみられる。