新生銀行は23日、2007年3月期の連結最終利益が840億円(前年実績760億円)に拡大する見通しと発表した。事業環境は概ね良好で、非金利収入を中心に増収・増益になると予想している。ロイターエスティメーツによる主要アナリスト8人の予測平均値828億円を上回る。
2007年3月期の経常収益は5800億円(前年実績5290億円)、経常利益は820億円(同714億円)を見込んでいる。事業者向け融資に加え、証券化、クレジットトレーディング、ノンリコースファイナンス、M&A、企業再生といったインスティテューショナルバンキング部門を中心に非金利収入の増加を見込んでいる。
加えて、中小企業及び個人の資金ニーズに対応するコンシューマーアンドコマーシャルファイナンスでは、連結子会社のアプラス、昭和リースが収益に大きく寄与すると見ている。リテール分野では、引き続き好調な住宅ローンを中心に堅調な伸びを予想している。
決算会見でポルテ社長は「アプラス、昭和リースと新生銀行の間で商品のクロスセルが上手くいっており、これも収益に貢献する」との見方を示した。
公的資金の返済に関して同社長は「金融庁、預金保険機構との間で話し合いを行っている。公的資金は国民の税金であり、返済しなければならないが、新生銀としての資本戦略、株主のことも考えなければならない」と述べた。
2006年3月期の連結最終利益は前年比12.8%増の760億円となり、主要アナリスト7人の予測平均値751億円を上回った。消費者金融と事業者向け金融、リテールバンキングが好調に推移した。特に、コンシューマーアンドコマーシャルファイナンスでは、連結子会社のアプラス、昭和リースが連結実質業務純益1377億円のうち1079億円を占めるなど収益に大きく貢献した。