医薬品の開発・製造受託業のシミックは、医薬品大手のエスエス製薬の富山工場(富山県射水市)を約二十二億円で買収する。製造受託機能の拡大、新規顧客の開拓などが狙い。エスエス製薬が、同工場を会社分割し、二〇〇六年九月一日付でシミックに譲渡することで合意し、契約を締結した。
エスエス製薬は、完全子会社のエスエスプロモーションアンドコンサルタント・カンパニー(SSPCC)に富山工場を移管した後で、シミックにSSPCC株式の90%を売却する。
エスエス製薬はSSPCC株式の10%は引き続き保有する。富山工場の従業員五十人(正社員三十六人、パート十四人)は、シミックが継続雇用する。
シミックは〇五年八月に韓国・海東エスエス製薬の株式の90%を取得し、医薬品製造受託に参入した。海東エスエスでは軟膏(なんこう)剤、液剤、内用固形剤を製造している。今回買収する富山工場は、坐薬、外用剤を製造する機能を持っており、製造受託の大幅な業務拡大が見込める。
シミックは現在、病院で使用する医療用医薬品に関連する事業を展開している。買収する富山工場は、ドラッグストアなどで販売される一般用医薬品も手がけているため、今後、一般用医薬品の開発・製造受託にも業務を拡大する計画だ。
独べーリンガーインゲルハイムグループのエスエス製薬は、一般用医薬品に経営資源を集中する方針。
富山工場は、生産品目の約半分を医療用医薬品が占めているため、シミックに譲渡することにした。