神鋼系の塩ビ再原料化工場開業 世界2例目、新回収法

神戸製鋼所の環境関連事業子会社の神鋼環境ソリューションは三十日、初期原料のバージン材と同等レベルの高品質材を得られる廃棄塩化ビニール樹脂再原料化工場(千葉県富津市)の開業式を現地で実施した。
 同工場は、グループのコベルコ・ビニループ・イースト(東京都品川区)が運営するもので、同式には平田泰章・神鋼環境ソリューション社長、平井等・コベルコ・ビニループ・イースト社長らグループ関係者、佐久間清治・富津市長ら地元自治体関係者ら合計約百五十人が参加し、開業を祝った。

 二十九日付で、千葉県から産業廃棄物処分業許可証の発行を受けており、事業がこれから本格化する。
 再原料化のシステムは、塩ビだけを溶かす特殊な有機化合物溶剤を活用するのが特徴。ポリエチレンなどの他種類のプラスチックの混合がなくなるため、一〇〇%に近い純度の塩ビを回収可能だ。塩素や炭素といった構成元素にまで分解はせず、塩ビのままで再生できるため、付加価値が高くなる点でも優れる。溶剤を用いた分離法による再原料化工場は日本初、世界でもイタリアに続き二例目となる。
 〇八年度には稼働率一〇〇%の本稼働とし、年間売上高二十億円を目指す。
 千葉工場の廃塩ビ処理能力は年間二万六千トン、再生塩ビの製造能力は同一万八千トン。用地は千葉県からの賃貸で投資額は約三十五億円。一部に環境省と千葉県から補助金を受けている。