阪急が阪神を1株930円でTOB、経営統合目指す

阪急ホールディングスは29日、阪神電気鉄道の株式を1株930円で公開買付け(TOB)し、経営統合する方針を決めたと発表した。買付け期間は5月30日から6月19日までの21日間で、阪急は阪神の発行済み株式総数の45.0%以上の取得を目指す。TOBが成立すれば阪神は阪急の子会社になるが、阪神の筆頭株主で村上世彰氏率いる村上ファンドの阪神株の保有をめぐっては、今後も交渉が続く見通しだ。
 今回のTOBに対しては阪神も賛同を表明した。TOBが成立し株主総会で了承を得た場合、阪神1株に対し阪急1.4株を割り当て、10月1日付で経営統合する予定。
 阪急HDは両社の持ち株会社となり、商号や役員構成を変更する。阪神と阪急は、両社の社長を共同委員長とする「経営統合委員会」を設置し、統合の準備を進める。
 ただ、TOB期間中に株式の応募総数が目標の45%(1億8974万3590株)に達しなかった場合は、阪急は応募株券の全部買付けを行わず、TOBは成立しないことになる。その場合、統合に向けた株式交換も実施されない。
 TOB価格は、第三者機関であるアーンスト・アンド・ヤング・トランザクション・アドバイザリー・サービスが算定した阪神の株式価値算定結果により決定した。
  発表を受けて、東京株式市場では阪急株が急騰。午前の取引を前営業日比50円高の630円で終えた。同社が発表した阪神の完全子会社化に伴う株式交換比率は阪神株1株に対し、阪急株1.4株となったことで、TOB価格が930円であることを踏まえると、阪急HDの割安感が台頭。株式交換比率の理論値を意識する動きとなっている。
 一方、阪神電鉄は、前営業日比9円安の930円。TOB価格930円を意識する動きになっている。

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