<三菱UFJ>公的資金、5月中にも完済へ 3メガバンク初

三菱UFJフィナンシャル・グループ(FG)は、国から投入されていた公的資金を5月中にも完済する方針を固めた。国が公的資金の投入で取得した優先株を全額、市場に売却してもらう。公的資金の完済は、みずほFG、三井住友FGに先駆けて、3メガ銀行グループでは初めてになる。
 昨年10月の経営統合時、旧三菱東京FGはすでに公的資金を完済していたが、旧UFJホールディングスは1・4兆円の公的資金を抱えており、新グループが引き継いだ。
 これまでは、国が保有株を市場で一気に売却すれば株価が急落する恐れもあった。このため、三菱UFJは市場から調達した資金で国から優先株を買い入れたり、親密な生命保険会社に引き受けてもらい公的資金を段階的に返済。現在の残高は5040億円に減っている。
 公的資金の残高が大きく減ったことから、三菱UFJは「国の保有株が市場に放出されても株価に大きな影響は出ない」と判断。3月末に、優先株を普通株に転換して市場で売却するよう国に申し出た。現在、公的資金を管理している預金保険機構が証券会社2社を主幹事に選び、売却手続きを進めている。
 三菱UFJは06年3月期の決算で1兆円を超える最終利益を計上する見通しで、株価の上昇も期待できる。このため、国が市場で全額売却できる可能性が高く、同機構は市場の動向を見ながら5月中にも優先株の売却を完了させる方針。仮に全額を売却できるメドが立たない場合は、三菱UFJが残りの優先株を買い入れて公的資金を完済する。
 大手3行のうち、みずほFGは6月下旬の株主総会で国が保有する6000億円の社債型優先株の買い入れ枠を設定し、7月にも完済する予定。三井住友FGは06年度中に1・1兆円の完済を目指している。

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