三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)とメリルリンチ日本証券の合弁で富裕層向けのプライベートバンキング(PB)業務を手がける三菱UFJメリルリンチPB証券(東京都中央区)は1日、営業を開始した。同社の岡林淳二最高経営責任者(CEO)は会見で、MUFGの顧客基盤や信頼、メリルの富裕層向けビジネスで築いた経験などを活かし「(PB)業界のマーケットリーダーになる」と自信を示した。
三菱UFJメリルリンチPB証券は、金融資産1億円以上を持つ富裕層を対象に、顧客のニーズに合わせたテーラーメイド型の運用商品・戦略などを提供する。
今年3月には、三菱東京UFJ銀行の全支店の行員を対象に、同証券のサービスに関するセミナーを数十回実施したほか、4月にはメリルリンチ日本証券と三菱東京UFJ銀行の25人ずつのファイナンシャル・アドバイザー(FA)が相互の事前研修を終え、開業準備を進めてきたという。
岡林氏は、日本経済の活性化により「新たな富裕層」が誕生したと同時に、既存の富裕層にとっても、これまで以上に高度で洗練された、プロによるウエルスマネジメントが求められる時代が来たとの認識を示した。
米メリルリンチの副会長兼個人顧客グループ社長のロバート・マッキャン氏によると、日本には100万ドル(約1億円)以上の金融資産を持つ個人が140万人は存在する。こうした富裕層向けビジネスに対するニーズは高いにもかかわらず、依然サービスが行き届いていない部分もあり、日本におけるPB業務にはさらなる成長性があると期待を込めた。
三菱UFJメリルリンチPB証券は、メリルリンチ日本証券の個人顧客部門を会社分割で承継し、1日に営業を開始した。資本金は80億円で、議決権比率はメリルリンチ日本証券50%、三菱東京UFJ銀行40%、三菱UFJ証券が10%。
営業拠点は東京、大阪、名古屋、福岡の4箇所で、従業員数は330人。このうちFAは150人いる。
最高経営責任者にはメリルリンチ日本証券出身の岡林淳二氏、最高業務執行責任者には三菱東京UFJ銀行出身の渡邉佳昭氏が就任した。