ロスネフチ(ロシア)、IPOで110億ドル調達へ

ロシアの国営石油会社ロスネフチは26日、新規株式公開(IPO)で約110億ドルを調達する計画を発表した。
 新興国株式市場はこのところ値下がりしており、同社は訴訟リスクも抱えるが、公開規模は世界5位となる可能性がある。
 同社は、自社の企業価値を600億―800億ドルと算定することが妥当との認識でIPO幹事会社と一致。最大手ルクオイルの時価総額を最大33%上回る水準となる。ロスネフチは石油生産で同国3位。
 IPOの説明会は26日から開始する。複数の関係筋によると、上場は、8カ国(G8)首脳会談開催直前の7月14日となる見通し。
 声明によると、公開価格の仮条件は普通株1株当たり5.85―7.85ドル。グローバル預託証券(GDR)1単位当たりも同様。
 まず85億ドル相当の株式を公開した上で、最大4億株の新株に転換できる転換社債を発行するか、グリーンシューオプション(追加割り当て)を行使する可能性がある。IPOに伴う資金調達額は108億─116億ドルに達する可能性がある。
 ロイターの推計によると、公開する株式は、発行済み株式の13─19%で、上場後も政府が経営権を保持することになる。
 新興国の株式市場は、このところ値下がりが続いており、仮条件の水準については、一部で懸念の声があがっているが、ロスネフチは、石油生産が国内他社を上回るペースで伸びており、追徴課税問題で資産売却を迫られている石油企業ユコスの残る資産を買収できれば、生産はさらに増えると主張している。
 ただユコスの株主は、同社の資産を買収した企業を提訴する方針を示している。

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