ウィルコム、来年10月にも上場へ 音声定額制ヒット

PHS(簡易型携帯電話システム)最大手のウィルコムは6日、2007年10月にも東証1部に上場する方向で検討を開始したことを明らかにした。米投資会社カーライルと京セラが、KDDI傘下にあった旧DDIポケットを2200億円で買収したのが2004年10月。買収後、ちょうど3年での上場を目指す。
 ウィルコムは、昨年5月に月額2900円で通話し放題の音声定額制サービスを導入。毎月のユーザー増加数が、それまでの数千件から一気に5万件を上回るペースで推移した。
 強みであるデータ通信定額制サービスの高速化に加え、音声定額制の導入により、デザイン性の高い端末など新規端末を次々と投入。昨年末に市場投入したフルキーボード搭載のミニパソコン的な端末「W-ZERO3」(シャープ製)がヒットするなど、05年度は1年間で86万件を新規に獲得し、ボーダフォンを大きく上回る実績を残した。今年5月末には累計ユーザー数が400万件を突破している。
 06年3月期決算では、ユーザー増により売上高が前年同期比22%増の約2100億円に急増。顧客獲得費用が膨らんだことから経常利益は約274億円の赤字(前年同期は約1億7000万円の黒字)となったが、コスト増は一時的とみており早期の黒字化が可能としている。
 現在の資本構成はカーライルが60%、京セラが30%、KDDIが10%。カーライルはイー・アクセスへの投資でも多額の利益を得ているなど、世界で通信関連企業への投資実績を多く持つ。豊富なノウハウで経営陣と協調しつつ事業を建て直し、数々の企業を上場へ導いている。

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