三井物産は30日、32%の所有権を持つ米国のアルミ製錬2工場の持分をアルミ生産世界首位の米アルコアに売却すると発表した。YKK(東京都千代田区)も7%の所有権を売却する。61%を持つアルコアは、2工場の完全所有権を獲得する。
売却するのは、インタルコ(ワシントン州・年間製錬能力27万8000トン)、イースタルコ(メリーランド州・同19万トン)の2工場。米国の電力価格の上昇を背景に、両工場の採算は悪化しており、三井物産とYKKは、合わせて39%の持分を共同所有のアルコアに売却する交渉を進めていた。イースタルコ工場は、好条件での長期電力契約を結ぶことができなかたため、今年1月以降の操業を停止している。
これまで三井物産は2工場の所有により、固定資産の評価損が発生しており、2005年3月期に42億円、2006年3月期に145億円の損失を計上していた。今回の所有権の売却によって、今期以降の追加費用は発生しなくなる。